噂になっている話といえば、ありがたいことに貴金属市場は先週、最近の急な加速後に骨休めをしたことだろう。
2週間前に述べたように、金のスポット価格を下落させたのは産金会社である。
このことが、なじみの「素人」タイプの非信者に、ある程度の安堵感と、すべては単なる夢物語だという信念を、再度与えたことは確かだろう。
たいていの主流の金融評論家にとって、金に関する「価値の保存」の概念というものは、全くもって理解しがたいものである。 特に経済の歴史の定義が過去50年に限定されているものにとってはなおさらである。
これはこれは、ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイまでもが金網に参入した。
バークシャーの最新の書類には、さらなる米金融の売却と、期末時点で5億6400万ドルの評価額をつけているバリック・ゴールド社(以前世界最大の産金会社として知られる)の2000万株のポジション建てが含まれている。
日和見だろうか?おそらく。我々は金がどれほど修正できるか知り得るだろうか?いや、だがかなり迅速にUSD1950で安定した。
我々は次に起こる株式市場の急落と次回の数兆円の交渉との間に、夜明けがあるかどうかわかるだろうか?そう、夜明けが全くないのはわかっている。両者はほぼ即時におこるだろうから。
世界のGDPの内乱の最中に、株式市場がこれほどまでほぼ史上最高値をつけていることことは驚くべきことだろうか。もちろん。
そして、金利がさらに下がるにつれ、預金者と定年退職者は朝食と共に楽しむためのマイナス金利を期待しているのかどうか、疑問に思う。
収入を1%増やすために、20%を失う可能性のあるリスクの高いアセットを追い求める動きを多く見てきた。
投資家がこの状況がどう終息するのか、あるいは現在の金融狂気がさらに持続可能であるのか、考え続けるのは当然であろう。
実際、いくつかある理論を今後数カ月にわたって共有することを楽しみにしている。
米国10年債の利回りが、絶対的な「マジノ線」であると予測している非常に明晰なマクロ分析家が何人かいる。マイナスになるとゲームオーバーだという。政府はその時点で降伏するか、あるいは支配権を失うだろうと指摘している。
いつものように、市場は発生前に「これを拾う」だろう。問題は、これが発生したときにどのようなポジションを取るのかということだ。
これまで3月9日日0.31%で底値をつけ、現在は0.55%となっている。
とりあえずうまくいっている。米連銀が債券の最大の買い手なのだから。債券市場で起こっていることは、実経済とは全く何の関連もない。
実質金利(インフレ率調整ずみの)を考慮に入れると、「マジノ線」はすでに超えている。誰かインフレと言っただろうか?
実経済ではない。
この次の以下のチャートは、今後数週間で詳しく見ていこう。
「金」投資家が、GLDのような金価格にリンクしたETFを「金投資」として使うのはわかりやすい。
さて、HSBCロンドン保管庫に保管されている(誰かに管理されている可能性のある)1オンスあるいはその一部の確保を要求したいのであれば、試してみるとよいだろう。
上記チャートに見られるように、産金会社は、未だ、人気がない。
現在のシステムへの信頼が低下し続けるとしたら(どれくらい残っているのか疑問だが)、投資可能なグローバルアセットについて、貴金属と鉱山会社を促進するのに必要な資金がいかにわずかであるか想像できるだろうか。
おそらく、以下に示すように、良質な鉱山会社の宴はまだ始まったばかりといえるだろう。
とにかく、今年はいくらかの紙幣刷新があった。
これらすべてが終わる時、人々は権威に非常な不信感を抱くようになり、いかなる代わりの「通貨」として5千年の歴史をもつ貴金属を含めることができないのはなぜか理解するのは難しくなるだろう。
そういえば、選挙ももうすぐ行われる。
幸あれ。