オーストラリアの年度末決済の時期である(6月30日)。2019/20期最後のこの2日間の市場の動きはどれくらい重要なのだろうか。
金曜日のオーストラリア市場の終値(+2%)をうけて楽観的ムードで週末をすごすかと思いきや、金曜夜の世界市場の動き(―2%)を見る羽目になった。
懸念される市場の危うさについてより簡単に理解するために、以下の虚弱な形のチャートをみていただきたい。さらなるX兆ドルの出番だろうか?
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このチャートはアメリカ市場のものであるが、投資家の多くはアメリカで起こることが他に影響を及ぼすことを理解している。下降状況が進んでいるように見えるというものであっても。
コロナ禍で世界が変動する中、経営が良好で業績を上げているビジネスは、慎重な財務管理により引き続き適切な管理がされている。
しかし、この新しい「現代世界」の特徴は、経営がうまくいかずに、しかも詐欺で切り抜けるようなビジネスがさらに多くの資金を得て、同じことを繰り返すためかのような救済措置がとられているということだ。
この「新しい通貨の世界」への移行を促進しているのは、最後の砦である、世界で最も大規模な「資産“マネージャー”」、つまり中央銀行なのである。
スイス銀行と日銀は、すでに何年ものあいだ、中央銀行の機能の限界というものを、試用実験してきた。
そして言うまでもなく、これらのスイスと日本の試みは、単に完全に失敗したわけではないという事実をもって、大きな成功を収めたとされているのである。
過去10年ほどの間に、大規模な「ヘッジファンド」として機能することで、インフレのブローバックの兆候を見ることがない状況下で、米国中央銀行にとって資産購入が制限されるということは今後ないだろう。
しかし、これらの大規模に加速されている方策がもたらす「代償なしに」という結論については、確信がもてない。
近い将来、中央集権型の方策は、自然の力に挑戦をされるようになるかもしれない。それは、マネーを創造し続けるものにとって「インフレ」として認識されているものだ。
この可能性をめぐって一斉に唱えられている議論は、世界中で、最前線の独立した経済対話の中心となっている。
中央銀行にとっても、もちろんインフレの恐怖に立ちはだかるものはない。
魔力のような2%のインフレ率が現れた時、中央銀行はその出現を祝い存在を激励するだろう。
その時点で、我々はアーネスト・ヘミングウェイが破産の開始について語った説明を思い出すべきである。「どのように起こったのですか?」
「徐々に、だ。」彼は言った。「そして、突然に」!
インフレとは、歴史を通して、そのようなものだ。
投資家のほとんどはこのインフレ事がどこにあるのか、この大騒ぎが何であるのか、疑問に思っている。なぜなら、現時点でははっきり言って何も見えないのだから。そこで、上記のヘミングウェイの引用をみてほしい。
過去10年間の「インフレなし」(資産価格は逆らえない)と現在の(世界の!)状況の大きな違いは、今やすべてのOECD加盟国の財政および金融政策が同じこと、つまりインフレを追い求めているという点である。
ユニバーサル・ベーシック・インカム(最低所得保障)と新しいグリーン・ディール(環境政策)は、共に現在の政治情勢のもとでは保障されたようなもので、焼きたてのケーキに装飾された甘いクリームになることだろう。
金相場について気づいたことがある。もしかしたら関連のないインフレかもしれないが、3月中旬以降、パースミント(造幣局)で1キロのゴールドバーが在庫切れ状態になっている。もちろん、「共同出資」がお好みならば別だが。
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非公式にはもちろん多くの人が1キロのゴールドバーはある一つの目的地を目指していることを知っている。ニューヨークだ。
3月上旬に起こった配達の障害騒動のあと、以下のチャートが示している様相は不思議ではないか。
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シルバーに関しては、プレミアムが100%未満で売られているものを見つけたら知らせてください、と言う以外コメントのしようがない。
さておき、この貴金属の継続する「不足」状態が意味しているものについては、分かりかねる。
しかし、これについては言える。
現在のところ、金融システムにおける「プランB」(代案)というのは存在しないのだ。
これが、なぜ株式市場が下がるたびに中央銀行の代表が現れ、市場の冷静さと流動性の供給について語るのか、ということが簡単に理解できるという理由である。
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そしてよい目安として、以下はおそらくなんということもないだろう。
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ここまでお読みいただいたのであれば、以下の面白いチャートで締めくくりたい。
加速・・・
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彼がしていることをするために彼のように見える必要はないのでる。
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